第21投 「釣り行けん!」で一席
台風だか熱帯低気圧だかしらんが、せっかくの休みだってのにウロチョロしやがって。
海は荒れ気味だし、突然のスコールみたいな雨で川は濁ってるし……釣り行きにくくてしょうがねぇワ!
のっけからスミマセン。いや、行こうと思えば行けるんだけど、なんだかねぇ。
あ〜だこ〜だと思案しているうち昼寝してしまい、気付けば夜を迎えていた釣り小僧です。
今回は、小僧が釣りを始めたきっかけなんぞを一つ。
いや、別に大層な話じゃないですよ。言っちゃうと一言で片付いちまうんですが、きっかけは父親です。
ハナシ終わっちゃったよ。しかもありきたりで、面目ない。
え〜、ガキの頃は西の方に住んでまして、最初行ったのは川のハヤ釣りだったかなぁ。
そこからハゼ釣りへ毎週末のように行くようになり、2人で釣っちゃあ持ち帰って天ぷらで食べてました。
このハゼ天が絶品でして、今でもコレが食いたくて時間見つけちゃ釣りに行ってます。
掛かったときの「ブルブルッ!」てアタリが明確だし、手軽によく釣れるし、これから釣り始めようって方にもイチオシです。
さて、その父が読んでいた本がありまして。
▲釣り好きがよく使うフレーズ。聞いたことありません?
▲ガキの頃から、こんなん見せられて育った小僧。おかげさまで……
▲故・開高健著の『オーパ!』という本。これはハードカバー版です
今から40年近く前のハナシで、当時は文章なぞ読んじゃいません(読んでも分かろうハズがない)。
ただ写真を眺めてるだけで、子供ながらにワクワクしたもんで。
▲ルアーでブラックバスを釣る著者。この写真もよく見てたけど、いまだにバスは釣ったことがない
そんで同じ頃、三平師匠がきら星のごとく現れたってワケです。
▲小僧の人生に多大なる影響を与えた作品でありました
でも中学生になってから、実は釣りを長らく中断しておったんです。しかも中・高・大と……今思えば、なんてもったいないことをしたんだ。あんだけ時間あったのに、ワシのバカ!
失礼しました。
でもまぁ、今こうして好きなことに浸れてるのは、幸せなのかなぁと。
それもこれも、最初に釣れてって……もとい連れてってくれた父のおかげなワケで。
小僧みたいに色気付いた頃に釣りから離れても、原体験があれば大人になってから再開する可能性があると思うワケです。
だからこそ、子どもにはジャンジャン釣りに行ってほしいし、ニッポンの未来を託したいとも思っとるワケです(なんだか仰々しいハナシになってきたな)。
というワケで、現場ネタがなく困った小僧、逃げの一席でありました。
それではみなさん、イイ釣りを!
つづく
▲釣り行けないときは部屋でリールをクルクル……釣り師の98%がやるとの統計あり(小僧総研調べ)
第20投 久々に、夏
夏休み、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
長期休暇を満喫している方、もうちっと休ませろやとお嘆きの方、ずっと仕事じゃ!とキレ気味の方、いろいろかと思います。
釣り小僧は5日休みをいただき、しばしのんびり過ごしました(1日は家で宿題)。
休みの間に恩師と久々に釣りへ行きまして、そのときのお話をばひとつ。
行き先は湖。恩師はフライフィッシング(西洋的毛バリ釣り)でブラックバスを釣るってことで、同行してきました。
あいにくフライの道具は持ってないので、ルアーで挑戦。
ここで告白しておきますと、小僧はブラックバス(以下バス)を釣ったことがありません。
しばしば驚かれるんですが、ルアーは海中心にやってきたもんで、こうなった次第で。
湖畔のお店で遊漁券を買い(ここは1300円)、いざ現場へ。
▲夕方前から開始。恩師は奥でフライ振ってます
「◯◯くん、バス用のルアーは持ってる?」
「あ、海のライトゲームとかトラウト(マス)用があるんで、それ使ってみます」
恩師と離れてしばし探りを入れてみるが、一向に反応なし。
時々バシャッと水面が割れるのは、バスが小魚を食ってるのか……。
「どう、異常なし?」
「いるにはいるみたいですけど」
「さっき35cmくらいの釣ったよ」
へ?
知らぬ間にきっちり釣ってました。なんでもバスが追っかけてくるのを見ながら仕留めたとか。
▲水中にある石周りをメインに探るも、小僧は相手にされず
「反応渋いから移動してみようか」
しばしクルマで走り、次のポイントへ。ここでルアーを引いてると、ちっさいバスが追っかけてきた! 体長15cmてところか。
この際サイズはよろしいから、人生初のバスを……あら、食わずにいっちゃったよ。遠慮しないでパクっといけパクっと!
ルアーに鼻先まで近づいてはプイっと反転。反応はしやがるから、小バカにされてるようで余計腹立つワ。
「ん~、いじめすぎちゃったかな……」
恩師がしばしば遊んでいるポイントなので、さしものバスも学習してるのかも。
▲黙々と釣りを続ける恩師。そのうちフライ教えてもらお
2時間もするとあっという間に日没を迎え、ジ・エンド。
初のバスは手にできなかったけど、久々に一緒に釣りして話ができたし、とりあえずルアー追うのが見えたし、イイ時間を過ごさせてもらいました(小僧的には)。
家から30分もあれば行けるから、また1人で行ってみっか。
待ってろよ~、バス!
つづく
▲山の下より気温が5度くらい低いので、夏も快適に釣りができます
第19投 海に行ったよ川にもね
砂浜大好きの釣り小僧が、久々に海へやってきましたよ。
夏といえば、青物と呼ばれる回遊魚が岸から釣れる季節。第10投で登場したワカシ(ブリの子)をはじめ、サバに小型のシイラ、ソウダガツオ……お〜し釣ったるで〜!
朝4時半に起きるつもりが5時半起床というお約束はやってしまったものの、海へレッツラゴ〜!
……魚っ気皆無。
出足が遅かったせいか、はたまた南方にある台風の波足で底が荒れてるのか、どうにもこうにも……。
ダメだこりゃ、次いってみよう(いかりや長介調)。
▲台風の影響か波足長く、小魚の気配もなし。波が高いときは、くれぐれもご注意を。夏は毎年のように事故のニュースがあるワケで……海をナメたらいかんぜよ
いったん家に戻り、徒歩30秒の川へ出撃であります。
▲市販のウキ仕掛けセット。糸からハリから全部付いてます
▲ロッドベルトで竿に縛り付けておけば、現場でサッと使えて便利
▲第2投から何度も出てるマイポイント。しばらくやってないけど、まぁ何かしらおるやろ(希望的観測)
川をのぞき込んでみると、水ん中でキラキラ……なんかおる!
上写真の真ん中ちょい奥あたりに投入すること数投目。ウキの赤頭が一気に消し込んだ。
よよっ、きたきた!
▲上がったのはオイカワ。こないだ(第17投)よりもちょい大きめで、引き味もグ〜!
その後も同じくらいのオイカワを連釣し、すっかりご機嫌の小僧であります。
こんなときに子供が見ててくれたら「ちょっとやってみる?」などと釣り小僧育成計画を遂行できるんだが。
ちなみに声掛けてきたのは、散歩のオッチャンだけでありました。
しっかし暑いな、おい。
このまま続けたらホームランバーみたいに溶けそうなので(意味不明)、2時間ほど遊んだところで終了と致しました。
当分暑い日が続きますが、みなさま体調には気を付けて夏を満喫してくださいまし。
あ〜、ビール飲みて!
つづく
▲自宅前を流れる幅1mほどの用水路。ここも小魚がいて、こないだ子供連れのじいさんが50cmほどのナマズを捕獲
▲水はキレイなので足洗ったり、ゴーヤにあげたり、バケツにくんで洗車もしちゃう
第18投 光陰矢のごとし再び
「○○君、時間ていうのは作るもんなんだよ」
かつて恩師から言われた言葉が、このところ身に染みる釣り小僧です。
なんやかんややること山積から、相変わらず抜け出せずにおりまして……。
その恩師は「いつ寝てんだ?」ってくらい超多忙なお方で、自分はまだまだやなぁと。
▲毎年恒例のゴーヤカーテンで自宅の暑さしのぎ。チャンプルーに漬け物……2日にいっぺんは食してます
テナガエビ初体験
そんなこんなで第17投に続き、夕方にちょこっとだけ近場の川に出向いてみました。
今回の狙いはテナガエビ。名前の通りハサミがやたらめったら長いエビで、街中の川にもいたりします。
子供の頃、ザリガニ釣りをやったことのある方はいませんか? あれに近いノリで、釣り好きの間ではひそかにブームなんです。
実は、小僧は初体験。3年前に竿も仕掛けも手に入れてたのに、その日がようやくやってきたと、こういうワケでして。
巷じゃポケモンが大人気。野に山に海に川に、リアルな獲物がいっぱいおるのに……。とりあえず、スマホの代わりに竿持ってみま専科?
▲恩師に聞いた実績ポイント(確かこのへん)で、いざ!
▲竿は例の川小物用。1000円しないヤツです
▲釣具屋でテナガエビ専用の仕掛けが売ってます
▲エサは赤虫(あかむし)。そのまんま赤い虫でサイズは1cmくらい
まずは赤虫を小さいハリに付けて……み、見えん!
このところローガンが確実に進行中で、細かい作業をやるとイライラして血圧急上昇(歳バレるがな)。
ど〜にかセットを終え、いざ釣り開始。テナガエビは石やら倒木やらテトラやらの物陰に身を潜めてます。
そこに仕掛けを送り込んだらウキがピクピク……となるハズですが、これいかに。
▲このへんにおるかな〜……
しばし探ってるとピクピク……魚ならすかさず竿を立てて合わせるけど、テナガエビの場合はちと違う。
まずハサミで赤虫をつかむ(ウキがピクピク)。
そこから口へ持っていき、おもむろにモグモグ(ウキがス〜ッと入る)。
ここで合わせればハリが掛かるって寸法です(小僧総研調べ)。
すると、ある場所へ仕掛けを入れるたんびにピクピク……。
放置しても一向にウキが入らないので、辛抱たまらずエイヤッ!と合わせ一発。
▲上がったのはチチブという小魚。ハゼの仲間で普段は底に張り付いてます……それにしても、ちっさ!
その後もあちこち探りを入れますが、チチブばかりで本命は姿見せず。やべ、もう夕暮れが……。
小1時間やってもテナガエビは手にできず日没を迎え、初チャレはお開き。しゃあない、今日はこれくらいでカンベンしたろ。
よ〜し、明日リベンジ!……そんな時間ねぇか。
このネタで次回更新されなかったら、行けなかったか釣れなかったということで、このへんで。
それではみなさん、イイ釣りを!
つづく
▲あっという間に日没。1日が48時間あればのう……
第17投 癒しの釣りもありまして
第16投 光陰矢のごとし
すっかりごぶさたしておりました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
第15投 釣るも好き、食べるも大好き
なんやかんやで時間が取れず、これまで欠かさなかった週末の更新がついに途絶えた釣り小僧です(たぶん毎週アップしてたはず……ど~でもエエか)。
以上、釣り小僧のメシ自慢レポートでした。早いとこ雨やんでくれんかの、しかし。