第34投 カワハギのち警察
師走はまだだってのに、にわかに忙しくなってきた釣り小僧でございます。
気が付けば前回の更新から2週間ほどたってましたが、みなさまいかがお過ごしで。
さて先週末、人生2回目の釣りに行ってまいりました。1年ぶりとあって釣具屋であれこれ買い物してたら、あっという間に5000円超えですワ。
▲仕掛けって、けっこう高いのね……
そうそう、何を釣るのか言ってませんでした。今回のお題はカワハギで、船から狙います。
コレがたいそう美味な魚で、小僧は刺身が大好物。肝和えで食した日にゃ、酒が進んじゃってタマリマセン。
▲大人気のカワハギ。エサ取り名人として知られ、ウデの差が出るターゲットです
去年の初挑戦では右も左もわからず、船中の竿頭(一番釣った人)が20尾オーバーのなか、小僧は4尾。今年はもうちっといっぱい釣れればと、仕掛けを買い込んだって次第です。
で、一緒に買ったのがコレ。新手の飲み物じゃなく、カワハギ釣りに使うアイテムです。
▲ヌルとり5なるペットボトル入りの液体。釣具屋で約400円也
エサはアサリのむき身を使うんですが、これをハリに付けるときヌルヌルしてるとやりにくい。これを掛けるだけで、ヌルを取ってくれるってシロモノです。
▲浸るくらいまで掛けて5秒。あとは軽くもめばキレイさっぱり
海水で洗ったら、アサリをハリに付けます。エサ取り名人なので、できるだけ小さく丸く付けるのがコツ。ヌルが取れて、ぶきっちょな小僧もハリ付け楽々〜。
これで手返しが良くなる分、釣果も確実にアップだな、フムッ(鼻息)。
▲仕掛けとエサはこんな感じ。ハリは全部で3本付いてます
さてさて、港を出ていざ沖へ。昨年に続き、誘ってくれた恩師と元同僚も一緒です。
この2人が、まぁよく釣る人たちでして……。何が違うんだかよくわからんけど、釣果に圧倒的な差が出るんです。
▲船はお客でいっぱい。小僧もいっぱい釣るぞ〜
いざ釣りをスタート。小僧は手持ちの道具がないので、昨年に続き恩師に拝借しました。
ごく大ざっぱに釣り方を説明しますと、先ほどの仕掛けを底まで沈めて、オモリでコツコツ底を感じながら誘います。
竿で持ち上げてゆっくり沈めたり、軽くゆすってエサをユラユラさせたり、といろいろあるんですが、これが実にビミョー。
とか言ってるうちに、元同僚がさっさとキャッチ。相変わらず手が早え〜な、オイ。
▲なかなかの良型。体も声も態度もデカイけど、繊細な釣りをやらせたら一品
恩師も周りも着々と釣っていくなか、小僧は苦戦。底をていねいに探ってるつもりだけどアタリすらない。あ、根掛かりしちまった、チキショー。
これじゃ去年と一向に変わっとらんじゃないか……きたきた! でもカワハギと引きが違うな。
▲1尾目はベラ。典型的な外道だけど、とりあえず1尾目ってことで撮影(実はウレシイ)
そうこうしているうちに周りは着々とカワハギを釣り上げ、早くも気が焦ってくる。まだまだ時間はあるけど、自分も早いうちに……ここでココン、ググッ!
そうそう、この引きやがな!(誰なんだオマエは)
▲1年ぶりのご対面。相変わらずカワイイお顔ですな
その後も2人が両脇でパタパタと釣り上げ、昨年と全く同じ展開。う〜む、やっぱり何かが違うんだろな。
めげずに底をコツコツ、コツコツと地道に探っていると、キョーレツな引きが伝わった。これは間違いなく本命、しかもデカイ!
▲これまで釣ったなかで最大! 右のは元同僚が同時に釣りやがった一尾
そんなこんなで、終わってみれば釣果は4尾。昨年と同数で終了となりました。
ちなみに竿頭は元同僚の14尾で、全体的に食いは渋め。
それに昨年はワケもわからず「釣れた」だったけど、今年はイメージ通りに「釣った」感があるので、ひとまず満足といったところです(渾身の言い訳)。
今年のうちにもう1回行けるかなぁ、自前の竿も欲しいなぁなどと皮算用しつつ、帰ってからの晩酌に思いを馳せる小僧でありました。
おしまい。
……そうそう、今回のタイトルはなんだ?とお気付きの方のために、追伸。
実は、帰ろうとしたら財布をなくしまして。大捜索むなしく発見はならず、警察に行きましたとさ。
こんなところで粗忽者の本領を遺憾なく発揮した小僧でありました。
あ〜あ、また竿が遠のいたワ。
つづく