第41投 エライもん釣った
1週間ぶりの更新でございます。
先週のヒラスズキの興奮冷めやらぬ釣り小僧、調子こいてまた出撃であります。
今回は渓流へ。ヤマメやニジマスをルアーで釣るべく、自宅からクルマで20分ほどの川へ向かいます。
数日前の雨でほどよく増水してるはずと現場に着いたら、なかなかイイ感じ。釣れ具合はイマイチと聞いたけど、なんとかなっちゃうかも。ウヒヒ。
▲濁りはなく水量もまずまず。もらったかぁ?
さっそくスピナーでキャスト開始(どんなルアーかは第39投で)。1投目で釣れたりして……そんなに甘かないか。
じゃあ、そっちの岩陰、あっちの淵……ありゃ、ゼンゼン出てこんぞ。
▲今にも飛び出してきそうだけど、反応皆無
▲水はキレイだし、あの奥から……やっぱり出ない
えっちらおっちら沢登りをしながら、かれこれ2時間経過。う~む、このまま終わるのはナットクいかん。
よし、あの岩をよじ登ってミノーで淵を探るか。とりあえずタックルを岩に置いてと。岩に手をかけてヨッコラセ……そのとき。置いていたタックルが岩からズズズ……やべ、川に落ちる!
とっさに右手を伸ばすと、ガイドに掛けていたルアーのフックがブスッ。いててて!
まんまとフッキング。おいおい、自分釣っちゃったよ。しかも根元までがっちり入ってやがる、こりゃまずいな。
とりあえず落ち着け、ワシ。小さいフックだし確かカエシはつぶしてあるから、ペンチで引っこ抜けるはず。
深呼吸してから、フックをつまんでグイッ……ありゃ、抜けんな。刺さってるだけならダイジョブだけど、抜こうとするとさすがに痛い。何度か試みるが、どうやら自分で抜くのは無理そう。しゃあない、医者行くしかないな。
テンションだだ下がりで渓流から引き揚げてクルマへ。帰り道に、どこか病院あったっけか。
ルアーをぶら下げたままハンドルを握っていると、道沿いに外科を発見! おお、天は我を見放さなかった(誰なんだオマエは)。
▲診察前に撮影。手の裏に後ろのフックが刺さってます(生々しいので患部は公開自粛)
医者「あらら~。じゃあ麻酔の注射してから抜こうか。ちょっとチクッとしますよ」
お願いします!……センセー、注射けっこう痛いですけど。
麻酔が効いてきたところで、おもむろにペンチでグイッ……いててて!
医者「麻酔が効いてるから、これくらいの痛みで済んでるんだよ。もうちょっとガマンできる?」
が、がんばります。一思いにやっちゃって……いててて、抜けた!
と思ったら、いててて! 抜けた弾みで前のフックが刺さりやがった。
でもセンセーの手早い処置でフックは無事に抜け、痛みはほぼなし。は~、助かった。
▲フックを抜いたら消毒して終了。ホントに助かりました
▲診察代もこの程度に収まり、不幸中の幸い
というワケで釣り小僧、エライもん釣った顛末でありました。
みなさま、フックにはくれぐれもお気をつけください。こんなときのために、ルアーのフックに付いてるカエシは、あらかじめペンチでつぶしておくことをおすすめします(バーブレスと言います。カエシ付きだと抜くのが大変!)。
今回はしょうもない長編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
注意一秒、怪我一生。
反省しきりの釣り小僧であります。
つづく
▲今度はいつ行こうか……だから反省しろっての!