第28投 秋だアオリだエギングだ
不安定な天候のなか迎えた3連休。
天気予報とにらめっこしていた方も多いのではないでしょうか。
釣り小僧も、トーゼンながらその1人。雨が降るんだか降らないんだかハッキリせんかい!てところです。
まぁ降ったら降ったでエエわいと開き直り、初日の深夜から海へ繰り出しました。
向かったのは砂浜海岸。ここで、エギングなる釣りをしようって魂胆です。
エギングとは、イカを釣るための方法の一つ。日本古来の漁具である餌木(えぎ)というものを使う釣りで、ルアーフィッシングとして広く楽しまれてます。
今回の狙いは、アオリイカ。エギングの代表的なターゲットで、「イカの王様」なんて呼ばれたりもします。
秋になると、そこそこのサイズが数釣りできるのが例年のパターン。今年は好調との話を聞きつけ、そろそろイケるんじゃね?ってところであります。
▲これがアオリイカ。上に写ってるのが餌木です
▲今回出撃したサーフ(砂浜海岸)。小雨でどんよりだけど、ここで釣るには好都合
▲これが餌木。左端の輪っかに糸を結び(接続金具を介して)、右端のハリで掛けます
実は何年か前にかなりイイ思いをしたことがあって、夜にサーフへ行っちゃあ釣ってました。イカの王様ってくらいだから食味もバツグンで、カミさんはじめ家族にも大好評。
ただ今年一発目ってことで、釣れる確証はなし。
夜中から釣りを始め、投げ続けることしばし。餌木を投げたら底まで沈め、ロッドをしゃくりながらリールを回して誘います。
すると餌木は頭を左右へピッ、ピッと振って浮き上がります。3回ほどしゃくって止めると斜め下へス〜ッと沈み、このときに乗ってくるのが通常のパターン。
……あ、この釣りではイカが餌木に“乗る”って表現します。念のため。
でまぁしばらく釣れないもんですから、港か磯にでも移動しようかと。そのとき、いきなり餌木がひったくられたんですよ、奥さん!
キタ〜!と夢中で手前まで寄せてきたら、波打ち際でフッ……。外れてしもうた。
ココロの準備ができてなくて、いきなりのヒットに対応できず。
ちきしょ〜。今日も寝てないけど、こりゃ釣れるまで帰るワケにいかん!
▲2時間もやってると、すっかり明るくなった。そろそろお開きか……
その後は反応がなく、戻りながら探り歩いてみる。
さっきの要領で、ロッドをチョンチョンとあおってス〜ッと沈めると……グッ、グッ、グイ〜ン、グイーン(擬音だらけで面目ない)。
き、きよった。この感触は、間違いなくアオリイカやぁ!
▲今シーズン初のアオリイカ。なかなかイイ引きしてくれました
いや〜、とりあえず投げ続けといてよかった。投げないと、釣れるもんも釣れんからね。
調子こいてまたキャスト。波打ち際まで探ってくるとグッ、グイ〜ン……またきたぁ!
▲群れに当たったのか、立て続けに2ハイ目(イカは1パイ、2ハイと数えます)
いやはやなんともイイ気分。シーズン一発目としては上出来すぎるだろ!と、さらに投げることしばし。
二度あることは三度あるとは言いますが、もう1パイ追加!
▲3バイ目は今日イチ。緑のアイシャドーが入ったアオリでした
さてさて、アオリイカといえば、帰ってからもお楽しみ!
カミさんにさばいてもらい、イカ尽くしと相成りました。
▲まずは刺身。甘みがあって、舌でとろけるような上品なお味
▲ゲソとアラは、オリーブオイル&にんにく炒めに。ビールのつまみに最高!
てなワケで、実に良き一日を過ごせた小僧でありました。
アオリイカは、今が一年で最も釣りやすいシーズン。入門にもぴったりなので、みなさんもやってみま専科?
とりあえず、また行こっと。
つづく
▲家にあった材料と合わせて、今日の食費はかいわれ大根とビール代のみ
第27投 秋といえばハゼですよ!
朝晩の風が涼しくなってきました。秋ですな。
秋といえば、釣り小僧にとってはハゼ釣り。ガキの頃、父親に連れられて毎週末のように行ったもんです。
よく釣れるし、ブルブルッて引きが痛快だし、食べてもウマイ。
てなワケで、義兄と行ってまいりました。
釣り場はクルマで2時間半かかるところ。もっと身近な所にもいますが、ここはよく釣れるし、のどかで雰囲気も最高なんです、ハイ。
▲ススキが立派になってきました。すっかり秋の装い
▲河口から少々上った汽水域が好ポイント
さて、さっそく準備をば。ハゼは底にいる魚なので、エサを底に沈めてから誘うのがセオリーです。
▲ジャリメという生きエサ。ハゼ狙いの超定番で、これは砂をまぶしてあります
▲何度か紹介しているパワーイソメという人工エサで、これはソフトタイプ。生きエサが苦手な人もOK
仕掛けは、片テンビンにナス型オモリ5号。ハリは2本で……早く釣りたくて写真撮るの忘れてもうた、面目ない(釣具屋でセットが売ってます)。
まずはジャリメを2本付けて、10mほどキャスト。底に沈めたら、ゆっくり引いてくる。
コ、ココ……とオモリを底に当てながら誘っていると、ブルブルッ!
きたきた、これですよ、これ! この感触がタマランのです。
▲早くも主役登場。かわいい顔してるでしょ。昔、ハゼドンて漫画があったな
着くなりクルマで仮眠してた義兄(徹夜でドライブ)にもやってもらうと、すぐさまブルブル。群れの位置さえ分かればこっちのもの、いわゆる入れ食いであります。
▲夢中でハゼ釣りに興じる義兄。すっかりハマった模様
ジャリメは釣れるたんびに付け替えが必要なので、こんなときはパワーイソメが有利。食われてもエサがちぎれずに持つから、次もそのまま使えるのがイイ。
正味2時間ほどやって、2人で34尾とまずまずの釣れっぷり。続けりゃもっと釣れるけど、こんだけあれば十分でしょ。
▲ハゼとしては、かなりの良型!
何が十分なの?って突っ込んだ、そこのア~タ。よくぞ聞いてくれました。
このハゼって魚、天ぷらにすると最高なんです。白身で揚げるとフワッとしてて、小僧はガキの頃から大好物。
▲ハゼ天はこんな感じ。家族にも大好評!
試しにおっきいのを刺身にしてみると……ウマ~!
淡白だけど甘味があって……こりゃヒラメにも負けんぞ(お世辞抜き)。
▲キレイな白身。やってみて大正解でした
いや~満足、満足。近いうちに、また行くとしますか。
ハゼは今がベストシーズン。簡単に釣れるので、みなさんもいっぺんどうです?
ハゼ天、ウマイですよぉ。
つづく
▲のどかな川で釣りすれば気分も晴れ晴れ!
第26投 野山ニ分ケ入リ褒美アリ
気が付けば、前回の更新からほぼ2週間たってました。
釣り小僧はせっせと浜へ行ってましたよ。投げる練習をしたり風景写真を撮ったりで、たまさか魚と会えなかっただけです(渾身の言い訳)。
この日も明け方前から浜へ繰り出し、ルアーでスズキやらヒラメやら狙ったけど、風景撮影で終了。
▲久々の晴れ間。フンイキは上々だけど、相手はお留守の模様
いい加減なんか釣りたい!と脳内物質が煮えたぎり、気分を変えて渓流に行ってみました。
浜からいったん帰宅し、クルマで30分ほどの川へ。ここではヤマメという魚が釣れる……はず。
事前に釣具屋で入漁券を買い(ここは1日1000円)、クルマで山に分け入ります。
狭い山道をくぐり抜けてクルマを止め、いざ出陣。そういや、カミさんに「クマよけの鈴持ってきなさい」と言われてたっけ。
このところニュースでしばしば報道されるから心配するのは分かるけど、まぁなくてもダイジョブだろ。
つ~か、この界隈でチリンチリン鳴らして他の釣り人と出くわしたら「オーバーな奴」と指さされそうだし。
▲シカやイノシシあたりはいつ出ても不思議ではない
さて今回は、ヤマメというマス系の魚を狙います。渓流にいて、ルアーでもエサでも釣れます。
小僧はルアーで挑戦。
▲小魚の格好したミノーというルアーで、左端はバッタ型。サイズは、いずれも5㎝前後
▲こちらはスピナーやスプーンというルアー。キラキラ光って誘います
まずはミノーにラインを結び、投げることしばし。山ん中だから木の枝が垂れ下がってたり後ろが草ボーボーだったりで、引っ掛けないようかなり気を使います。
投げたルアーが着水したら、手首でロッドをあおりながらリールをグリグリ。何度か誘っていると、グン!
流れのなかでギラリと光って引きが伝わり、幸先よくキャッチ成功。
▲これがヤマメ。なかなか美すぃ~お姿でしょ
▲長雨の影響で水は濁り気味。あの奥に投げ込めば……(ムズカシイ)
その後も渓流をえっちらおっちら上りつつ、ヤマメの潜んでそうな岩陰を探っていきます。イイ運動になるな、こりゃ。
▲スピナーで3尾目。その間に掛け損ねが3回ほどあったのはナイショ
てなワケで、小僧の渓流探索はここまで。ヤマメが追ってくる姿もよく見えたし、すっかり楽しませてもらいました。
いや~釣りって、本当に素晴らしいもんですね。
つづく
▲熊には遭遇せず、無事に帰宅。ちっさいヘビはいました
第25投 「釣り師は助平」の一考察
不安定な陽気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
釣り小僧は週末、昔っから好きなサーフ(砂浜)へ出張ってみました。
ルアーほん投げてヒラメかマゴチ、いやシーバス(スズキ)かぁ……。
何事もなく終了。
▲だ~れもいない海……ときたもんだ
釣れない話をグダグタもあれなんで、今回は釣り師の生態について考察をひとつ。
あ、大層なハナシでは決してありませんので、あしからず。
「釣り師は助平が多い」
聞いたことありません? まぁ人類みな助平だとは思いますが、それは置いといて。
男に関して言うと、当たってるフシが多いかと。
まず魚を釣るってことは、相手のことを常に考えます。
今どこにいるのかな、おなか空いてるかな、エサをこう送り届けたら飛び付いてくれるかな……云々。
相手あってのこと、お魚さんを一途に想ってアプローチを続けます。コレで振り向かなけりゃ次はあの手で……フラれてもひたすらアプローチします。しかも、やることがマメ。
……おおむね察しはつくかと思いますが、好きな女性に対する行動と共通点が多いかと。
▲助平根性出しても釣れんものは釣れん
で、もう一つ。
釣りの仕掛け作りって、かなり繊細なんですよ。
特にエサ釣りはそうで、ちっさいハリに糸を結んだり、糸と糸を結び付けたり、ウキやオモリを通したり。
小僧は最近エサ釣りにも手を出してますが、元来ぶきっちょだからイライラしてムキーッ!てなこともしばしば。
うまい人は事もなげにやります。そりゃそうだ、できなきゃ釣りが始まらないから。
手先を器用に使って、ちっさいハリに糸を結び、魚が食べやすいようにエサを付け……。
いかつい釣りオヤジも(失礼)、みな繊細なことをしとるワケです。
あんだけ細かい作業ができるってことはですよ、ぶらじゃのホックを片手で外せるに違いない。
てことは、女性の扱いもウマイのではあるまいかと(我ながら強引な論だな)。
……なんのハナシしてたんだっけ。
まぁなんです、ぶらじゃのホックを片手で外せる人は(もうエエわ)、釣りの素養が大いにあるのではないかと。きっと女性の扱いもウマイし、マメだろうし。
おんなじことを魚相手にできれば……ね。
そう言うオマエはどうかって?
ぶきっちょで、自分勝手で辛抱足らずだけど釣り好きですが、何か。
つづく
▲そろそろお魚釣りたいな
第24投 なんでもやってみるもんだ
9月に入っても暑い日が続きますなぁ。海に行くと、泳いでる人がまだいっぱいですよ。
ここにきて台風が次々にくるし、ニッポンが南方化してる気がしてならない釣り小僧です。
さて先日、初めての体験をしてきました。
ソウダガツオという海の魚がおりまして、こやつを投げカゴ釣りなる方法で釣るって趣向です。
▲台風明けの静かな海。朝っぱらから日差しジリジリ!
投げカゴ釣りは今まで何百回と見てきたけど、自分でやったことはなかった。
というのも、ルアーでもよく釣れる魚なんで、それ一本だったワケでして。
▲オレンジのがウキで、下の半透明のがコマセ(寄せエサ)を入れるカゴ。その下に先糸をつなげてハリが付いてます
▲コマセをこんな感じで入れればOK
▲パッケージ入りのコマセを使用。ガキの頃を思えば便利になったもんだ
投げカゴっていうくらいだから、これをほん投げます。お、こりゃ結構重いな……うりゃ!
ドボンと沈んだらカゴからこぼれるコマセに魚が寄り、その下にあるハリにパクッ!って寸法です。
しばし待っておりますと、誘ってくれた同行者が手早くキャッチ!
▲サイズは30㎝強~40㎝てところ。よく走るんだ、これが!
周りでもバタバタと釣れ始めたところで、小僧のウキが水中に消し込んだ。
竿を立てるとガツン、ギュギュ~ン……これこれ、この引きやがな!(誰なんだオマエは)
▲投げカゴでの初ソウダ。上げたあともビタビタ暴れまくります(ハトヤのCM状態)
ちなみにルアーもやってみたけど、こちらは無反応。エサしか食わないときは明らかにあるもんだし、ウキが沈む瞬間もドキドキするし、実にオモロイ!
やってみないと分からん釣りがまだまだいっぱいあるなと、ミョ~に感じ入った小僧でありました。
ソウダガツオは秋まで釣れ続くので、一度ガツンを味わってみてはいかがです?
それでは皆さん、イイ釣りを!
つづく
▲釣れるときに釣れるだけ釣る、これ大事です
第23投 釣り小僧育成計画
甥っ子が「釣りしてみたい!」というので、船着き場近くの堤防に行ってみた。
ホントはもっと釣れるとこがいいんだけど、今にも雨が降りそうだし、とりあえず体験版てことで……もう降ってきちゃったよ。
なんか釣らしたいってことで取り出しましたるは、「パワーイソメ」なる人工エサ。
▲海釣りエサの定番、イソメに見た目も感触もそっくり
こやつをジグヘッドというオモリ付きのハリに差して足元に落としますってぇと……。
▲慣れない手つきで釣り開始。なんでも慣れよ、慣れ
すぐさま10㎝もない魚がワラワラと寄ってきた。
エサをツンツンしまくるけど、これがなかなか掛からない。
▲見える魚にすっかり夢中の甥っ子。狙い通りやな……ムハハ
ちっさいカワハギかフグらしく、エサを取られてばかりでハリ掛かりせず。
「あ~、なんかムカつく!」と文句垂れつつ、どうやらハマったらしい。
あ、小僧も一緒にやってますが、これがゼンゼン掛からんのですよ。食う瞬間が丸見えでアタリも伝わるけど……いささかちっさすぎかと。
そのうち雨が強くなり、ここでジ・エンド。
ま、次はもっとイージーに釣れる釣りやろうや。
そう思って最初はムラソイを狙おうとしたんだけど……また今度や今度!
とりあえず、リールの使い方と竿の仕舞い方は覚えたやろ。
つづく
▲そろそろ台風が……くれぐれもご注意を
第22投 出かけるときは忘れずに
カミさん一家と一泊旅行の前に先乗りして、島に渡ってきました。
とりあえずムラソイでも釣りに、ゴロタ(岩や石がゴロゴロしてる所)に行ってみるか。
台風による波が少々気になるけど、まあダイジョブでしょ。
▲船で約30分にて島に到着
港から10分ほど歩いてゴロタへ。さ~て波は……?
▲終了。この波じゃムラソイ釣るのはキビシイ
そうだ、こんな波っ気のあるときは、あの魚を狙ってみるか!
その名はヒラスズキ。海が荒れ気味の日、ゴロタや磯で釣れる可能性がグッと高まる魚なんです。
さ~て、ヒラスズキ用のルアーは……と。
忘れた。
終了(パート2)。
船に乗るときバタバタしてて、クルマにまんまと置いてきた。まったく、我ながら何やってんだか。
結局島ではほとんど釣りにならず、船の出た港へ戻る。
ここで23歳の若き青年が「釣りしてみたい!」と名乗り出てきた。
スバラシイ! 君のような若者を探しておったんだよ。では早速、体験版からやってみようか。
なあ、甥っ子よ。
つづく
▲初チャレはいかに……乞うご期待!?