第26投 野山ニ分ケ入リ褒美アリ
気が付けば、前回の更新からほぼ2週間たってました。
釣り小僧はせっせと浜へ行ってましたよ。投げる練習をしたり風景写真を撮ったりで、たまさか魚と会えなかっただけです(渾身の言い訳)。
この日も明け方前から浜へ繰り出し、ルアーでスズキやらヒラメやら狙ったけど、風景撮影で終了。
▲久々の晴れ間。フンイキは上々だけど、相手はお留守の模様
いい加減なんか釣りたい!と脳内物質が煮えたぎり、気分を変えて渓流に行ってみました。
浜からいったん帰宅し、クルマで30分ほどの川へ。ここではヤマメという魚が釣れる……はず。
事前に釣具屋で入漁券を買い(ここは1日1000円)、クルマで山に分け入ります。
狭い山道をくぐり抜けてクルマを止め、いざ出陣。そういや、カミさんに「クマよけの鈴持ってきなさい」と言われてたっけ。
このところニュースでしばしば報道されるから心配するのは分かるけど、まぁなくてもダイジョブだろ。
つ~か、この界隈でチリンチリン鳴らして他の釣り人と出くわしたら「オーバーな奴」と指さされそうだし。
▲シカやイノシシあたりはいつ出ても不思議ではない
さて今回は、ヤマメというマス系の魚を狙います。渓流にいて、ルアーでもエサでも釣れます。
小僧はルアーで挑戦。
▲小魚の格好したミノーというルアーで、左端はバッタ型。サイズは、いずれも5㎝前後
▲こちらはスピナーやスプーンというルアー。キラキラ光って誘います
まずはミノーにラインを結び、投げることしばし。山ん中だから木の枝が垂れ下がってたり後ろが草ボーボーだったりで、引っ掛けないようかなり気を使います。
投げたルアーが着水したら、手首でロッドをあおりながらリールをグリグリ。何度か誘っていると、グン!
流れのなかでギラリと光って引きが伝わり、幸先よくキャッチ成功。
▲これがヤマメ。なかなか美すぃ~お姿でしょ
▲長雨の影響で水は濁り気味。あの奥に投げ込めば……(ムズカシイ)
その後も渓流をえっちらおっちら上りつつ、ヤマメの潜んでそうな岩陰を探っていきます。イイ運動になるな、こりゃ。
▲スピナーで3尾目。その間に掛け損ねが3回ほどあったのはナイショ
てなワケで、小僧の渓流探索はここまで。ヤマメが追ってくる姿もよく見えたし、すっかり楽しませてもらいました。
いや~釣りって、本当に素晴らしいもんですね。
つづく
▲熊には遭遇せず、無事に帰宅。ちっさいヘビはいました
第25投 「釣り師は助平」の一考察
不安定な陽気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
釣り小僧は週末、昔っから好きなサーフ(砂浜)へ出張ってみました。
ルアーほん投げてヒラメかマゴチ、いやシーバス(スズキ)かぁ……。
何事もなく終了。
▲だ~れもいない海……ときたもんだ
釣れない話をグダグタもあれなんで、今回は釣り師の生態について考察をひとつ。
あ、大層なハナシでは決してありませんので、あしからず。
「釣り師は助平が多い」
聞いたことありません? まぁ人類みな助平だとは思いますが、それは置いといて。
男に関して言うと、当たってるフシが多いかと。
まず魚を釣るってことは、相手のことを常に考えます。
今どこにいるのかな、おなか空いてるかな、エサをこう送り届けたら飛び付いてくれるかな……云々。
相手あってのこと、お魚さんを一途に想ってアプローチを続けます。コレで振り向かなけりゃ次はあの手で……フラれてもひたすらアプローチします。しかも、やることがマメ。
……おおむね察しはつくかと思いますが、好きな女性に対する行動と共通点が多いかと。
▲助平根性出しても釣れんものは釣れん
で、もう一つ。
釣りの仕掛け作りって、かなり繊細なんですよ。
特にエサ釣りはそうで、ちっさいハリに糸を結んだり、糸と糸を結び付けたり、ウキやオモリを通したり。
小僧は最近エサ釣りにも手を出してますが、元来ぶきっちょだからイライラしてムキーッ!てなこともしばしば。
うまい人は事もなげにやります。そりゃそうだ、できなきゃ釣りが始まらないから。
手先を器用に使って、ちっさいハリに糸を結び、魚が食べやすいようにエサを付け……。
いかつい釣りオヤジも(失礼)、みな繊細なことをしとるワケです。
あんだけ細かい作業ができるってことはですよ、ぶらじゃのホックを片手で外せるに違いない。
てことは、女性の扱いもウマイのではあるまいかと(我ながら強引な論だな)。
……なんのハナシしてたんだっけ。
まぁなんです、ぶらじゃのホックを片手で外せる人は(もうエエわ)、釣りの素養が大いにあるのではないかと。きっと女性の扱いもウマイし、マメだろうし。
おんなじことを魚相手にできれば……ね。
そう言うオマエはどうかって?
ぶきっちょで、自分勝手で辛抱足らずだけど釣り好きですが、何か。
つづく
▲そろそろお魚釣りたいな
第24投 なんでもやってみるもんだ
9月に入っても暑い日が続きますなぁ。海に行くと、泳いでる人がまだいっぱいですよ。
ここにきて台風が次々にくるし、ニッポンが南方化してる気がしてならない釣り小僧です。
さて先日、初めての体験をしてきました。
ソウダガツオという海の魚がおりまして、こやつを投げカゴ釣りなる方法で釣るって趣向です。
▲台風明けの静かな海。朝っぱらから日差しジリジリ!
投げカゴ釣りは今まで何百回と見てきたけど、自分でやったことはなかった。
というのも、ルアーでもよく釣れる魚なんで、それ一本だったワケでして。
▲オレンジのがウキで、下の半透明のがコマセ(寄せエサ)を入れるカゴ。その下に先糸をつなげてハリが付いてます
▲コマセをこんな感じで入れればOK
▲パッケージ入りのコマセを使用。ガキの頃を思えば便利になったもんだ
投げカゴっていうくらいだから、これをほん投げます。お、こりゃ結構重いな……うりゃ!
ドボンと沈んだらカゴからこぼれるコマセに魚が寄り、その下にあるハリにパクッ!って寸法です。
しばし待っておりますと、誘ってくれた同行者が手早くキャッチ!
▲サイズは30㎝強~40㎝てところ。よく走るんだ、これが!
周りでもバタバタと釣れ始めたところで、小僧のウキが水中に消し込んだ。
竿を立てるとガツン、ギュギュ~ン……これこれ、この引きやがな!(誰なんだオマエは)
▲投げカゴでの初ソウダ。上げたあともビタビタ暴れまくります(ハトヤのCM状態)
ちなみにルアーもやってみたけど、こちらは無反応。エサしか食わないときは明らかにあるもんだし、ウキが沈む瞬間もドキドキするし、実にオモロイ!
やってみないと分からん釣りがまだまだいっぱいあるなと、ミョ~に感じ入った小僧でありました。
ソウダガツオは秋まで釣れ続くので、一度ガツンを味わってみてはいかがです?
それでは皆さん、イイ釣りを!
つづく
▲釣れるときに釣れるだけ釣る、これ大事です
第23投 釣り小僧育成計画
甥っ子が「釣りしてみたい!」というので、船着き場近くの堤防に行ってみた。
ホントはもっと釣れるとこがいいんだけど、今にも雨が降りそうだし、とりあえず体験版てことで……もう降ってきちゃったよ。
なんか釣らしたいってことで取り出しましたるは、「パワーイソメ」なる人工エサ。
▲海釣りエサの定番、イソメに見た目も感触もそっくり
こやつをジグヘッドというオモリ付きのハリに差して足元に落としますってぇと……。
▲慣れない手つきで釣り開始。なんでも慣れよ、慣れ
すぐさま10㎝もない魚がワラワラと寄ってきた。
エサをツンツンしまくるけど、これがなかなか掛からない。
▲見える魚にすっかり夢中の甥っ子。狙い通りやな……ムハハ
ちっさいカワハギかフグらしく、エサを取られてばかりでハリ掛かりせず。
「あ~、なんかムカつく!」と文句垂れつつ、どうやらハマったらしい。
あ、小僧も一緒にやってますが、これがゼンゼン掛からんのですよ。食う瞬間が丸見えでアタリも伝わるけど……いささかちっさすぎかと。
そのうち雨が強くなり、ここでジ・エンド。
ま、次はもっとイージーに釣れる釣りやろうや。
そう思って最初はムラソイを狙おうとしたんだけど……また今度や今度!
とりあえず、リールの使い方と竿の仕舞い方は覚えたやろ。
つづく
▲そろそろ台風が……くれぐれもご注意を
第22投 出かけるときは忘れずに
カミさん一家と一泊旅行の前に先乗りして、島に渡ってきました。
とりあえずムラソイでも釣りに、ゴロタ(岩や石がゴロゴロしてる所)に行ってみるか。
台風による波が少々気になるけど、まあダイジョブでしょ。
▲船で約30分にて島に到着
港から10分ほど歩いてゴロタへ。さ~て波は……?
▲終了。この波じゃムラソイ釣るのはキビシイ
そうだ、こんな波っ気のあるときは、あの魚を狙ってみるか!
その名はヒラスズキ。海が荒れ気味の日、ゴロタや磯で釣れる可能性がグッと高まる魚なんです。
さ~て、ヒラスズキ用のルアーは……と。
忘れた。
終了(パート2)。
船に乗るときバタバタしてて、クルマにまんまと置いてきた。まったく、我ながら何やってんだか。
結局島ではほとんど釣りにならず、船の出た港へ戻る。
ここで23歳の若き青年が「釣りしてみたい!」と名乗り出てきた。
スバラシイ! 君のような若者を探しておったんだよ。では早速、体験版からやってみようか。
なあ、甥っ子よ。
つづく
▲初チャレはいかに……乞うご期待!?
第21投 「釣り行けん!」で一席
台風だか熱帯低気圧だかしらんが、せっかくの休みだってのにウロチョロしやがって。
海は荒れ気味だし、突然のスコールみたいな雨で川は濁ってるし……釣り行きにくくてしょうがねぇワ!
のっけからスミマセン。いや、行こうと思えば行けるんだけど、なんだかねぇ。
あ〜だこ〜だと思案しているうち昼寝してしまい、気付けば夜を迎えていた釣り小僧です。
今回は、小僧が釣りを始めたきっかけなんぞを一つ。
いや、別に大層な話じゃないですよ。言っちゃうと一言で片付いちまうんですが、きっかけは父親です。
ハナシ終わっちゃったよ。しかもありきたりで、面目ない。
え〜、ガキの頃は西の方に住んでまして、最初行ったのは川のハヤ釣りだったかなぁ。
そこからハゼ釣りへ毎週末のように行くようになり、2人で釣っちゃあ持ち帰って天ぷらで食べてました。
このハゼ天が絶品でして、今でもコレが食いたくて時間見つけちゃ釣りに行ってます。
掛かったときの「ブルブルッ!」てアタリが明確だし、手軽によく釣れるし、これから釣り始めようって方にもイチオシです。
さて、その父が読んでいた本がありまして。
▲釣り好きがよく使うフレーズ。聞いたことありません?
▲ガキの頃から、こんなん見せられて育った小僧。おかげさまで……
▲故・開高健著の『オーパ!』という本。これはハードカバー版です
今から40年近く前のハナシで、当時は文章なぞ読んじゃいません(読んでも分かろうハズがない)。
ただ写真を眺めてるだけで、子供ながらにワクワクしたもんで。
▲ルアーでブラックバスを釣る著者。この写真もよく見てたけど、いまだにバスは釣ったことがない
そんで同じ頃、三平師匠がきら星のごとく現れたってワケです。
▲小僧の人生に多大なる影響を与えた作品でありました
でも中学生になってから、実は釣りを長らく中断しておったんです。しかも中・高・大と……今思えば、なんてもったいないことをしたんだ。あんだけ時間あったのに、ワシのバカ!
失礼しました。
でもまぁ、今こうして好きなことに浸れてるのは、幸せなのかなぁと。
それもこれも、最初に釣れてって……もとい連れてってくれた父のおかげなワケで。
小僧みたいに色気付いた頃に釣りから離れても、原体験があれば大人になってから再開する可能性があると思うワケです。
だからこそ、子どもにはジャンジャン釣りに行ってほしいし、ニッポンの未来を託したいとも思っとるワケです(なんだか仰々しいハナシになってきたな)。
というワケで、現場ネタがなく困った小僧、逃げの一席でありました。
それではみなさん、イイ釣りを!
つづく
▲釣り行けないときは部屋でリールをクルクル……釣り師の98%がやるとの統計あり(小僧総研調べ)
第20投 久々に、夏
夏休み、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
長期休暇を満喫している方、もうちっと休ませろやとお嘆きの方、ずっと仕事じゃ!とキレ気味の方、いろいろかと思います。
釣り小僧は5日休みをいただき、しばしのんびり過ごしました(1日は家で宿題)。
休みの間に恩師と久々に釣りへ行きまして、そのときのお話をばひとつ。
行き先は湖。恩師はフライフィッシング(西洋的毛バリ釣り)でブラックバスを釣るってことで、同行してきました。
あいにくフライの道具は持ってないので、ルアーで挑戦。
ここで告白しておきますと、小僧はブラックバス(以下バス)を釣ったことがありません。
しばしば驚かれるんですが、ルアーは海中心にやってきたもんで、こうなった次第で。
湖畔のお店で遊漁券を買い(ここは1300円)、いざ現場へ。
▲夕方前から開始。恩師は奥でフライ振ってます
「◯◯くん、バス用のルアーは持ってる?」
「あ、海のライトゲームとかトラウト(マス)用があるんで、それ使ってみます」
恩師と離れてしばし探りを入れてみるが、一向に反応なし。
時々バシャッと水面が割れるのは、バスが小魚を食ってるのか……。
「どう、異常なし?」
「いるにはいるみたいですけど」
「さっき35cmくらいの釣ったよ」
へ?
知らぬ間にきっちり釣ってました。なんでもバスが追っかけてくるのを見ながら仕留めたとか。
▲水中にある石周りをメインに探るも、小僧は相手にされず
「反応渋いから移動してみようか」
しばしクルマで走り、次のポイントへ。ここでルアーを引いてると、ちっさいバスが追っかけてきた! 体長15cmてところか。
この際サイズはよろしいから、人生初のバスを……あら、食わずにいっちゃったよ。遠慮しないでパクっといけパクっと!
ルアーに鼻先まで近づいてはプイっと反転。反応はしやがるから、小バカにされてるようで余計腹立つワ。
「ん~、いじめすぎちゃったかな……」
恩師がしばしば遊んでいるポイントなので、さしものバスも学習してるのかも。
▲黙々と釣りを続ける恩師。そのうちフライ教えてもらお
2時間もするとあっという間に日没を迎え、ジ・エンド。
初のバスは手にできなかったけど、久々に一緒に釣りして話ができたし、とりあえずルアー追うのが見えたし、イイ時間を過ごさせてもらいました(小僧的には)。
家から30分もあれば行けるから、また1人で行ってみっか。
待ってろよ~、バス!
つづく
▲山の下より気温が5度くらい低いので、夏も快適に釣りができます